【読書案内とセットで紹介】大学生におすすめの哲学者4人

こんにちは!

「凡さんす」(@academicocktail)と申します。

それなりに哲学書を読んでいる大学4年生です。

この記事では、主に大学生くらいを想定読者として、こういった疑問に答えます。

この記事で答える疑問↓ 

大学生
哲学を勉強してみたいけど、どれを勉強したらいいかな〜 読んで身になりそうなものを知りたい

3分ほどで読み終わる記事ですので、どうかお付き合いください。

オススメの基準

「大学生にオススメの哲学者を紹介」ということですが、この記事なりのオススメの基準を先に示しておくと、以下の2点です。

・そこまで知識が豊富でなくとも読める。

・日常生活や身近な社会問題に引きつけて考えやすい。

これらの基準をもとに、独断と偏見で4人の哲学者を選びました。

それぞれの哲学者について、「その人の思想を勉強することでヒントが得られそうな問い」と最初に読みたい入門書を載せておきましたので、参考にしていただければと思いますm(_ _)m

デカルト

まずは、「我思う、故に我あり」のフレーズで知られる17世紀のフランス人哲学者ルネ・デカルト

「近代哲学の祖」とも言われており、デカルトの理論を前提としてそれ以降の議論が行われています。

ですので、現時点で、今後がっつり哲学を勉強するモチベーションがある方は、とりあえずデカルトから読むのが割とオススメですね。

デカルトからヒントが得られる問い:

いま私の目の前にあるスマートフォンも、私が考えていることも、私の肉体さえも、ほんとうに存在するかどうかわからない。

全てが幻かもしれないとしたとき、それでも確実に言えることは何だろう?(『方法序説』)

カント

次に、デカルトから少し後の19世紀に活躍したドイツの哲学者エマニュエル・カントを紹介します。

哲学史における最重要人物のひとりとも言える人なのですが、その思想を理解するのはかなり難しいです。

非常に几帳面に議論を進める方なのですが、覚えないといけない単語も多く、また細部まで理解しようとすればほんとにキリがありません。

ですが、哲学史上とっても重要な人物であるが故に入門書も充実しており、そうした意味では初学者が入るのも十分可能です。

カントからヒントが得られる問い:

◯スーパーに行けば、「目の前にキャベツがある」ということは、わかる。天気予報を見れば、「明日は雨が降るらしい」ということもわかる。

でも、「神様がいるかどうか」は、どうやってもわからない。

人間は、いったいどこからどこまでの範囲を知ることができるんだろうか?

(『純粋理性批判』ほか)

◯「自分がされたくないことを他人にしてはならない」とよく言われる。

じゃあ、「私は殴られても嫌じゃない」という人は、他人を殴ることが許されるの?

(『実践理性批判』ほか)

カントの入門書としては、ちくま新書さんから出ているものがめちゃくちゃわかりやすいので、まずこちらからどうぞ↓

ルソー

3番目に紹介するのは、18世紀に活躍した政治哲学者のジャン=ジャック・ルソーです。

ルソーの特徴は、「自然」を重視していること。

つまり、文明、社会、学問、こういったものの発達に対して「それ、ほんまにええんか?原始時代の方が僕ら幸せだったんとちゃうか?」と疑問を投げかけていることです。

政治経済のシステムが複雑になり、テクノロジーが成熟した現代社会に生きる私たちにとっては、得るものが多いでしょう。

ルソーからヒントが得られる問い

◯学問や芸術が発達したことは、人類にとってほんとうによかったのだろうか?(『学問芸術論』

◯人間は、どういうメカニズムで貧しい人とお金持ちな人に別れてしまったのか?(『人間不平等起源論』

◯人間は何のために、社会を作って生活しているのだろう?そこから考えて、人間にふさわしい政治体制はどんなものだろうか?(『社会契約論』)

ルソーの文章は非常に優しいので、いきなり本人の著作から読んでも大丈夫だとは思います。

とはいえ、まずは専門家に解説してもらうところから始めるのが無難ですので、オススメの入門書を貼っておきますね↓

アーレント

最後は、20世紀に活躍したユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントです。

ナチスドイツ下で見た惨劇(ユダヤ人虐殺など)を原体験として思想を形成した彼女は、哲学者のなかでも割と「目の前で実際起きている出来事」を大切にしているところがあります。

ですので、現実から離れた抽象的な考え事をを好まない現実志向の方には、特にオススメできる思想家であると言えます。

アーレントからヒントが得られる問い

◯ナチス時代のドイツでは、16万人ものユダヤ人が虐殺されたと言われている。

一人ひとりの国民はそこまで邪悪な感情を持っている人間だったはずではないのに、どうしてこんなことが起きてしまったのだろう?

平凡な人間が悪事を働いて悲惨な出来事を引き起こすことがないように、一人ひとりに何ができる?

(『人間の条件』『精神の生活』など)

◯人生は虚しい。

人間は、どんな立派な生き方をしようともどうせ100年足らずで死んでしまい、後には何も残らない。

この虚しさから人間が解放されるには、どうしたらいいだろうか?(『人間の条件』)

思想も面白いのですが、第二次世界大戦の真っ只中を生きたアーレントは哲学者の中でも人生がドラマティックで感動的です。

ということで、伝記の割合が多めな以下の入門書からどうぞ↓

補足:哲学を楽しく勉強する手順

以上、大学生にオススメの哲学者を4人紹介してきました。

これら4人のうち何となく惹かれた方から読んでみていただけたらと思いますが、参考までに、哲学を楽しく勉強する手順について書いておきますね。

一般人(大学の哲学専攻ではない人)が哲学を勉強する場合、以下のように進めるのが最も挫折を避けて学習できるかと思います。

①伝記を読み、その学者の人柄・人生について知る

②思想の入門書・解説書を読む

③その人自身の著作(原著)を読む

※もっとも、伝記だけに特化した本はあまりなく、多くの伝記が思想の簡単な解説も兼ねているので、実際は①と②の境界線は曖昧だったりします。

今回、それぞれの学者についてリンクを貼った本は、すべて<伝記+ 思想の簡単な解説>という形式をとっています。

役割としては、上の①&②の触りくらいですね。

これらを読んで面白いと思ったら、本格的に思想を解説している本に入って、さらに興味が掻き立てられた場合は、ご本人が書いた本を手にとってみるといいと思います。

おわりに

今回は、大学生におすすめの哲学者を4人紹介してきました!

一応言い訳しておくと、私自身が全ての哲学者を網羅できているわけではないので、他にもっと初学者にふさわしい思想家がいる可能性は十分あります。

とはいえ、今回紹介した4人は少なくとも自信を持って初学者にオススメできる方々です。

気になる思想家がもしいたら、ぜひ伝記から手にとってみてください!


最後までお読みいただきありがとうございました!記事の更新等はTwitterでお知らせしていますので、この記事が「役に立った」「面白かった」と思う方は、フォローお願いします!→ @academicocktail


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