哲学を勉強する意味:「悩みのショートカット」ができます

この記事で解決される疑問↓ 

哲学って、勉強して意味あるのかな〜? たしかに、人生の意味や道徳について疑問を持つことはあるけど、そんな答えが出ない問題について勉強するよりは、もっと実務的なことを学んだ方が身になるんじゃないか?

こんにちは!

「凡さんす」(@academicocktail)と申します。

哲学専攻ではありませんが、自主的に哲学を勉強している大学4年生です。

「哲学を勉強しろ」というアドバイスを、いろんなところで、いろんな人から聞きます。

「一流のビジネスパーソンは哲学を学ぶべし」

「大学生のうちに哲学に触れておこう」

などなど、割と聞きますよね。

ですが、果たして、哲学の勉強ってほんとうに意味があるのでしょうか?

「人生とは何か?」「人は何をなすべきか?」「神は存在するのか?」

こんな、考えても答えが出そうにないことを考えたって、実生活には何の役にも立たない気がします。

「哲学を勉強して、何の意味があるんだろう?」

こういった疑問を持つ方向けに、今回は、哲学を勉強する意味について私なりの意見を書きました。

2分ほどで読み終わる記事ですので、どうかお付き合いください。

哲学を勉強する意味は、悩みのショートカットができること。

私が思うに、哲学を勉強する意味(メリット)は、「悩みをショートカットできる」ことです。

もう少し具体的にいうと、自分の価値観を形作るのに費やす時間を短縮できるということです。

「自分の人生の意味って何だろう?」

「人としてやっていいこととダメなことって何だろう?」

哲学者でなくとも、次のような問いにときどき取り憑かれる人は少なくないと思います。

こうした問いに自分なりの決着をつけて、実生活に集中できるようになるために、哲学の勉強が有効なのです。

具体例を挙げて説明しますね。

悩みの例:「やっていいこととダメなことって何だろう?」

例えば、「人としてやっていいこととダメなことって何だろう?」という疑問について考えてみましょう。

これは、「道徳」とか「倫理」などと呼ばれるものについての問題ですね。

ご存知の通り、世界にはいろんな宗教や文化があって、常識も道徳も法律も各国・各地域で違います。

中絶がオッケーなところもNGなところも、同性婚がオッケーなところもNGなところもあります。

一方で、「人を殺したらダメ」など、一応大多数の国で共通のルールとなっていそうな規範もありますよね?

やっぱり、人間ならば誰しも守るべき倫理みたいなものがあるのでしょうか?

少し考えれば、こういったことが気になってくるのは、無理もありません。

「日本で暮らしてるんだから日本の法律に従って暮らしとけばいいじゃん」

と思うのであればそれでもいいですが、もしあなたが「人間が守るべきルールは何?」という疑問を持ったのであれば、哲学書の出番です。

「道徳」について、ある哲学者は60歳を過ぎるまで考え続けました。

さて、「人としてやっていいこととダメなことって何だろう?」という問いについて考えた哲学者に、19世紀に活躍したエマニュエル=カントという人がいます。

最終的に、『実践理性批判』という本を書いて、「道徳」について一応彼なりの結論を出すのですが、その時彼はすでに60代でした。

カントが哲学を学び始めたのは20代の頃ですので、この問題を解くのに約40年かかっていることになります。

(道徳について考え始めたのがいつかわからないので、正確にはもっと短いかもしれませんが)

40年考えて同じ結論に達するのはもったいない。

では仮に、現代の大学生が、カントと同じように「人としてやっていいこととダメなことって何だろう?」という悩みをもったとしましょう。

もちろん、自分でゼロから考えることも可能です。

殺人は人として絶対ダメな気がする → でも、死刑制度が肯定されうるのはどうしてだろう? → 殺していい人とダメな人がいるのかな?

ですが、このように自分でゼロから考えて……考えて考え続けて……60歳くらいになった時に、カントと同じ結論に達してしまったら?

すごくもったいないと思いませんか?

自分で考えるよりも先に、数ヶ月かけて軽くカントを勉強していれば、悩む時間をショートカットできたはずなのです。

【悲報】哲学は、悩みに対する答えを与えてはくれない。

ここで注意しておかなければならないことがひとつ。

哲学は、悩みに対する答えを与えてはくれません

というのも、「道徳」「人生の意味」などの哲学的な悩みに関しては、どのような考え方も不完全であり、結局答えは人それぞれだからです。

参考までに、人間が守るべき「道徳」について、カントが出した結論は次のようなものでした(かなり簡略化して表現しています)。

「人類共通の法律を作るとしたらどんなものになるか」を常に考え続け、それに従って行動しろ。

これが、カントが60代で出した結論です。

これを見て、「なるほど」と思う人もいるかもしれません。

ただ一方で、ちょっと考えれば、

一人ひとりがイメージする「人類共通の法律」がバラバラのものであれば、結局「人としてやっていいこととダメなこと」についての合意が得られない

という問題があることもわかります。

このように、40年間考え抜いて得られた結論であっても、弱点が生じるのです。

ですので、結局は、自分がどう思うかは自分で考えないといけないんですよね。

ベストな悩み方は、哲学書を読む → 自分で考える

以上の話をまとめると、人間存在について、神について、道徳についてなどなど、答えの出ない問いに悩むにあたっての最適な手順は、

哲学書を読む → 自分で考える

だと言えます。

これによって、時間を短縮しつつ、自分なりの答えを見つけることができます。

このように、自分の価値観を速やかに形作り、自分の人生の方向性を悩む時間を短縮することができることのが、「哲学を勉強する意味」です。

もちろん、仮に哲学書を100冊読んで、自分でもたっぷり考えたとしても、自分の中の悩み完全に消えることはありません。

ですが、ある程度の自分の軸をはっきりさせるためには、「哲学書を読み、それを元に自分で考える」という手順は、非常に有効だと考えられます。

※補足ですが、「哲学書を一定数読みきるまで考えるな」と言いたいわけではありません。

読書と思考を並行してやるのが望ましいですが、どちらかというとまずは読書が優先気味の方が効率がいいというお話です。

自分の悩みにマッチした哲学書を見つけよう!

今回は、哲学を勉強する意味について解説してきました。

哲学を勉強することで、答えのない悩みについての先人の回答を見ることができ、自分が悩む時間を減らすことができます。

「自分は人生で何をなすべきか?」とイチから考えるよりは、まずそれを考える事に一生費やした人から学んで、その後で自分で考える方が、時短できるはずです。

…ということで、あなたが今悩んでいることはなんですか?

まずは、自分と同じ疑問に取り憑かれていた哲学者を探すところから始めてみましょう♪


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