こんにちは!
「凡さんす」(@academicocktail)と申します。
とくに有名人でも知識人ありませんが、性差別問題をなくすためにできることを頑張っています。
この記事では、こういったことについて考えていきます。
この記事で考える問題↓

2分ほどで読み終わる記事ですので、どうかお付き合いください。
目次
まえおき:性差別は私たちの中にあり、私たちは性差別の中にある
近年、東京医大の入試差別、#MeToo運動、#KuToo運動、性差別的広告の炎上など性差別に関するニュースが多いです。
そのため、「ジェンダー」や「性差別」というワードになんとなく関心を持ち、「解決しないといけないのかな」と感じる方もいるのではないでしょうか。
でも、問題はどこにあって、性差別をどうやって解決すればいいのか、なかなかイメージがわかないという意見も少なくないと思います。
入試差別のことも、レイプ事件のことも、自分とは離れた画面の向こう側の世界に映るかもしれません。
ですが、考えてみれば、性差別問題は決して私たちと離れたどこかに存在するものではありません。
まず、私たちの内面は性差別に満ち溢れています。
・「医者」と聞いた時に無意識に男性をイメージしてしまうこと。
・レイプに遭った人に対して、ちゃんと自衛すればよかったのになと思ってしまうこと。
・「男性は女性より稼ぐべき」と思い込んでいること。
また、私たちの身の回りの生活もまた、性差別であふれています。
・「女子力」を強調するメディアや広告
・女性を無理やり密室に連れ込んでセックスを迫ることを指南する男性向け恋愛工学
・出演者が意に反して出演させられている、また望まないプレイを半ば強要されているアダルトビデオ
・女性社員の容姿を評価する企業の管理職
このように、私たちの内面も外面もどっぷり性差別の構造に使っていると言えます。
いわば、
性差別(意識)は私たちの中にあり、私たちは性差別(構造)の中にあるのです。
日常でできる性差別対策
以上のように、私たちの意識も社会生活も「性差別」にどっぷり浸かっています。
ここまで聞いて、割と絶望的に感じた方もいるかもしれませんが、もう少しポジティブに考えてみましょう。
私たちの身の回り、頭の中が性差別まみれということは、裏を返せば、日常生活を送る中で性差別に対抗するチャンスはたくさんあるということを意味します。
人と話しながら、仕事をしながら、電車に乗りながら、家でダラダラしながらですら、あなたが性差別対策のためにできることは無数にあるのです。
以下は、ごくごく平凡な人間である私が日常で取り組んでいる、性差別対策のアクションです。
・性差別的発言・セクハラをしない
・性差別要素の多いコンテンツを消費しない
・ポルノや性風俗を消費しない。
・ジェンダーフリーな振る舞いをする
・痴漢を見つけたら対処する
1つずつ簡単に説明させていただきます。
性差別的発言・セクハラをしない
1つめは、最も典型的なもので、性差別的発言やセクハラをしないというものです。
「これだから女は〜」「男のくせに」などといったジェンダーロールやバイアスにとらわれた言動は、それだけで人の尊厳を傷つけたり、また性差別的な文化をますます助長することになります。
また、セクシャル・ハラスメント(セクハラ)に当たる発言は論外ですね。
何がセクハラに当たるかの判定は、勉強しないとわからない(&勉強しても完全にはわからない)ので完全な実践は難しいですが、なるべく知識をつけて回避しましょう。
そして、指摘された時はきちんと謝ることです。
性差別要素の多いコンテンツをなるべく消費しない
次に、性差別的要素の多いコンテンツを消費しないことが挙げられます。
性差別的な言動を多く含むお笑い、アニメ、映画などを見ると、そういったコンテンツを作っている生産者に対し(直接課金にしろ広告収入にしろ)利潤を与えてしまうことになります。
これは、労働者を低賃金で搾取することで低価格の服を提供しているアパレル企業(ファストファッション)の服を買ってしまうことに近いです。
性差別的文化を助長するクリエイターにお金を渡さないために、なるべく表現に問題の少ないコンテンツを消費するようにしましょう。
ポルノや性風俗を消費しない
ポルノを消費しない、または見る量を減らすことも効果的です。
全部が全部とは言いませんが、AVに出演している女性の方は、騙された、脅迫されたなどの消極的な理由で出演させられていたり、また撮影中に嫌だと言っていることが受け入れられずしたくないことをさせられていることが多いです。
風俗嬢などのセックスワーカーについても同じようなことが言えます。
ポルノにしろ性産業にしろ、どの労働者が不当に働かされているのかを外から確認することはできません。
ですので、とりあえずは「市場の拡大に加担しない」というのが消費者としてできる対策になります。
そのために、これらに対してお金や時間を投下することはできる限り回避しましょう。
ジェンダーフリーな振る舞いをする
また、他人と関わる時にジェンダーフリーな振る舞いをするのも一つです。
・食事の時、男性でも料理を取り分けてみる
・女性でも男性にソファーを譲ってみる
などなど、従来男性/女性のあるべき振る舞いとされていた行動を少しでもいいので変えてみましょう。
痴漢を見つけたら対処する
日本の満員電車の中では非常に多くの痴漢行為が行われています。
電車に乗る時は、ときどき周囲を見渡して痴漢にあっている女性(や男性)がいないかを見てみましょう。
そして、痴漢の現行犯を見た場合には、通報する、間に割って入るなどの行動をとって被害者を守ることができます。
私も電車にのるときはなるべく周囲を見渡すようにしていますが、未だに実際に痴漢行為を見つけたことはありません(犯罪行為のプロですから、隠れてやるのが上手いんですかね…)
どれか1つ、気付いた時でいいと思う
今回は、日常生活でできる性差別対策について解説しました。
最初に言った通り、今回紹介したのは私が普段実践している・しようと心がけていることです。
全部一気に始めようとするとハードルが高いかもしれませんが、できることから少しずつやっていきましょう。
次に外食する時、電車に乗る時、Youtubeやテレビを見る時、少しだけジェンダーのことを意識して、思い出したら何かしらのアクションをとってみてください。
はじめに言った通り、人類社会では性差別が驚くほど蔓延しています。ですので、この内部にあって1つでも性差別に対抗する行動を実践できることは非常にリスペクトに値する行為だといえます(こういうと「甘すぎ」と怒る方もいるかもしれませんが、私はそう思っていますので)。
気づいた時でいいので、できることを1つやってみましょう。
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