【お仕事レポート】哲学ブロガーがお笑いライブに出てきました

こんにちは!

「凡さんす」(@academicocktail)です。

今日は、少し不思議なイベントに出演して来たので、そのレポートを行います。

…そのイベントとは、お笑いライブです!

コンセプトは、「お笑い×学問

一体なんなんだという感じかと思いますが、なかなか面白かったんですよ。

2分ほどで読み終わる記事ですので、どうかお付き合いください。

イベントの概要

今回は、「イマジン」という知り合いのお笑いコンビの単独ライブにゲスト出演させていただきました!

イマジンのお二人(左:新垣勝利さん 右:城倉良馬さん)と凡さんす(真ん中)

イマジンさんは、沖縄でフリーで活動しているお笑い芸人でして、今回を含め計6回の単独ライブを成功させています。

メンバーの1人の新垣勝利さんは、別のコンビで高校1年生の時に沖縄のアマチュアの大会で優勝する、沖縄で1番大きいお笑いの大会O-1グランプリ決勝進出するなどの実績を積んでいます!

ラジオのレギュラー番組なども持っていたそうです(つよい)。

両方とも3月に大学を卒業し、今月(2019年4月)からは東京で活動を始めるというイマジンさん。

今回は、そんなお二人とのコラボ企画という形で主催・出演させていただきました。

※場所は、お二人のコネクションがあるとのことで、那覇バフテスト教会様が講堂を貸してくださりました。ありがとうございました。

具体例

では、具体的にどんなイベントだったのか、中身をかいつまんで紹介しますね。

基本的な流れは、以下の通りです。

①普通に漫才orコントする

②ネタについて凡さんすが哲学的解説を加える

まずは、イマジンさんの方がよくある形で漫才を行います。

ここでは、

「骨折した男の子(「新垣君」)のお見舞いに、クラスメートが千羽鶴を持っていくはずが、面白がって燃やしてしまったため、千羽鶴の写真だけが本人のところに届けられた」

というボケがなされていました(文章にするとめちゃくちゃしょうもなく見えてしまって申し訳ない^^;;)。

そして、ネタが終わった後が私のターンです。

凡さんす

いや〜実に興味深いコントでした。非常に学びの多いネタでしたね。このコントから学べることについて、私の方から解説を加えさせていただきます。

イマジン

え?解説ってどういうこと…?

凡さんす

今回のコントで考えたいのは、「千羽鶴を燃やした行為はほんとうにダメだったのか」という点です。

イマジン

いや、ダメに決まってるでしょ…

凡さんす

それが結構難しいんですよ。

イマジン

というと…?

凡さんす

まず、解説の準備として、皆さんに一つだけ哲学用語を覚えていただきます。哲学におけるメジャーな思想の一つに、「功利主義」というものがあります。代表的な学者であるベンサムという方が、こう言いました。「最大多数の最大幸福」を目指そう、と。

イマジン

「最大多数の最大幸福」?

凡さんす

簡単に言うと、「なるべく多くの人が、なるべく幸せになる社会を目指そう」ということです。

イマジン

ほう。なんか結構当たり前のこと言ってるような気がする…

凡さんす

では、この思想を踏まえた上で、コントの考察に入りますね!

凡さんす

ネタ中には、「千羽鶴を燃やしたことによって、みんなが笑顔になった」というセリフがありましたので、それを元に考えると、クラスメートは一定程度の効用を得たことが考えられます。では、仮に千羽鶴を燃やさずに届けた場合どうなっていたか考えてみましょう♪

凡さんす

千羽鶴を届けた場合には、新垣くんだけが効用を味わいますが、クラスメートは別に面白くもなんともないんですよね。

イマジン

こいつら最低だろ!

凡さんす

今回のコントでは、功利主義思想に照らして考えつつ、「正義とは何か?」という問いについて思考を深めることができました。おそらく、お二人がコントの裏テーマとして「正義」を設定していたのではないかと思います。

イマジン

ちがうよや!

…といった形のことを、あと2本のネタでも行いました。

やってみた感想

「あ、ウケるんだ!」というのが、イベント中に頭に浮かんだ感想です。

いままで当ブログで「お笑い×哲学」、「J-POP × 哲学」、「童話 × 哲学」などと、いろいろなジャンルと哲学を絡めた記事を書いてきて、ありがたいことに、「面白い!」という感想をいただくこともありました。

こうやって今までテキストで作ってきたような内容を、生の形でやってもウケるんだというのが、今回の大きな発見でしたね。

また、こういった学問系のライトなイベントをするときにありがちな失敗が、

・簡便化をはかった結果、なんちゃって◯◯学になる

・厳密に紹介しようとした結果、面白くなくなる

のどちらかですが、今回は「とっつきやすさ」と「正確さ」のバランスをうまく取ることができたんじゃないかと思います。

イベントの最後に、小学校低学年くらいの女の子が来て「ライブで言ってたカントの言葉もう一回言って」と話しかけてきてくれたのが印象的でした(「君の意志の格率が…」のやつ)。

ぜひ、考えることが少しでも好きになってくれたらなと思います♪

参加者からいただいたアンケート

イベント後のアンケートでは、参加者の皆様から非常に嬉しいコメントをたくさんいただくことができましたー!

今回のライブで特に面白かった、印象に残ったことはなんですか?

〇哲学的解説、エスプリが効いている(50代男性)

〇解説サイコ―!(50代女性)

〇解説も新しい企画でいいですね!実にユカイ!(60代以上女性)

〇解釈付け面白かったです(40代女性)

〇お笑いの解説あって、どこかの勉強会に参加したみたいで面白かった(50代女性)

出典:当日アンケートより

どんなリアクションがいただけるか全く予想がついていなかったので、ポジティブな反応がいただけてすごく嬉しかったですね。

このイベントを開いた意図:「思い込み」を取っ払う

このイベントはイマジンさんと私の共同企画ということで行わせていただきましたが、最初に言い出したのは私でした。

このイベントを通して私が行いたかったのは、哲学的な考え方を紹介することで、観客の皆さんが持っている「思い込み」(常識、固定観念)を取っ払って、思考の幅を広げてもらうことです。

イベント中には、特定の学者の思想の解説は必要最低限にした上で、様々な事象に対して「こういう考え方もできるよね?」というフレームを提供してきました。

上で挙げた正義の話以外で言うと例えば、

・「嘘はいかなる場合でもついてはいけない」(カントの義務論)のか?

・組織(たとえば「鳥取県」)は実在するのか、それとも人間の想像上の産物に過ぎないのか?

・「◯◯あるある」って、偏見や差別につながるかもしれないよね。

一部哲学の範疇ではない問いも含まれていますが、とにかく、こうやっていろいろな視点・思考法を紹介することで、来てくださった方々が思考の幅を広げるきっかけの提供を目指しました。

いろんな角度から物事を考えることができる人が増えれば、社会の中で不毛な言い争いを避けて建設的な対話を進めていけると考えています。

その状態に一歩でも近づけるために、お笑いライブという手段を活用させていただきました。

似たようなお仕事依頼お待ちしております

今回のお仕事レポートは以上です!

・お笑いのネタに解説が入るというシュールな形式に、お客さんも笑ってくださり、

・お客さんの思考の幅を広げることによって、社会において、多角的に物事を捉え建設的な対話ができる人間を(少し)増加させ、

・私たち出演者もめちゃくちゃ楽しかった!

ということで、割と三方よしに終わったのかな?という感触があるので、ぜひまた似たようなことをやりたいなと考えています。

今回は哲学でやりましたが、ジェンダー問題なんかに絡めてできても面白いですね!

ということで、「こんな企画しませんか?」という意見がある方は、Twitter:@academicocktail へのDMか、enjoyscholarshipあっとgmail.com までよろしくお願いしますm(_ _)m(「あっと」は@に変えてください)

P.S. イマジンのお二人は、これから上京してプロのお笑い芸人を目指して頑張るそうです!とても面白いネタをやっていますので、ぜひチェックしてみてください!!

新垣勝利さん @2980K

城倉良馬さん @jokera7997686


最後までお読みいただきありがとうございました!記事の更新等はTwitterでお知らせしていますので、この記事が「役に立った」「面白かった」と思う方は、フォローお願いします!→ @academicocktail


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