阪急京都本線の端から端まで(推定50km)歩いてみた

表題の通りです。どんなものかと思いやってみました。

阪急京都本線とは、大阪と京都結ぶ私鉄で、大阪の中心地梅田駅から京都の河原町駅まで28駅におよびます。全体は下図の通りです。

乗換案内サイトのジョルダン(https://www.jorudan.co.jp/norikae/route/)様によれば全部で47.7kmとのことなのですが、なかなか歩道がなくて線路からかなり迂回して歩かざるをえなかったので、少なく見積もっても50kmは歩いたと思います。最近はPC作業ばっかりしているので、一日ネット環境から離れて、景色を楽しみながらのんびり歩いてみようというのが趣旨です(後述するようにこの趣旨とは程遠い一日となりました)

ということで、以下のような掟を定めて、実行することにしました。

①終電までに歩き切る。間に合わなかったらたどり着いた駅で電車に乗って帰る。

②mapを含めスマホは見ない。

③なるべく線路沿いに歩く

まあフルマラソンちょいくらいの距離でしかも歩きなので大したことないっちゃあ大したことないのですが、意外とものすごい体験になったので、以下に詳しい記録を残しておきたいと思います。

※以下の距離は直線距離であり目安です(出店は同上でジョルダン様)。計算は合いません。ほんとうはジグザグに動いているのでもうちょっと歩いています。あと、道や景色の記憶もあいまいなのであしからず。

第一ターム:梅田→茨木市(10駅、約17.2km)

自宅から電車で梅田駅へ。8時に梅田駅を降り、北に向かって歩き始めました。道が難しかったです。特に、3tu目の十三駅に至るまでの間に川を渡らざるを得ず、一度線路から大きく外れてずーっと右に歩いたところにある橋をわたらないといけなかったのが厄介でした。まあこれくらいは想定内だったのですが、以降あと4回くらい同じ障害に悩まされたので、だんだん心が折れていくことになります(笑)

十三以降最初の主要駅である茨木市駅に到着。先週、駅近くの定食屋さんに本を置き忘れていたので、回収しつつ、昼食。少し足に疲労も来ていたのでちょうどいいくらいでした。13時。

第二ターム:茨木市→長岡天神(8駅、約16.9km)

昼食をとっている間に思ったより足が回復しました。スイスイ進む。しかし、高槻市駅周辺が厄介。なんか山のなかみたいな地形に線路を作っていたので、全然線路に沿って進むことができない。歩道にしたがって進むとどんどん線路から外れていく。線路を見失わないように一旦横方向にあるいて近づく。こうして、線路から遠ざかったり近づいたりしながらジグザクに歩かざるを得ず、かなり体力と精神力が削られました。高槻市駅に到着するとしばらくは歩道と線路が並行していてくれたので、しばらくは楽々と進むことができました。その後、2駅さきの水瀬駅くらいからまた線路が山に埋もれる。またジグザグに移動。途中スーパーでバターロールパンを5個買い食いしたりしながら、気合いで歩き続けました。

推定17時ごろ。次飲食店を見つけたらはいってご飯を食べよう、とか思いながら歩くのですが、何にもありません。各駅停車しか止まらないマイナーな駅って、本当に住宅しかなくて、コンビニすらないこともざらで、どんどん病んできました。足がしんどすぎて景色を楽しむ余裕もなく、次第に「終電に間に合うのだろうか」という不安もよぎるようになります。それでも気合いで歩き続けた結果、京都府に入って初の主要駅、長岡天神駅に到着しました。駅近のラーメン屋に入って胡麻味噌ラーメンを注文。もう普段食べてるラーメンとは比べ物にならないほど美味しかったです。18時30分。

第三ターム:長岡天神→桂(4駅、約6.3km)

ラーメン屋を出て歩き始めましたが、昼食後とは打って変わって、全然疲労が回復していませんでした。むしろ、下手に歩くのをやめたせいか足が固まって動けない。なんだか地に足つけるたびに右足の骨が痛くなって来ました。足を引きづりながら歩いていると、だんだん動けるようになって来て、また進む。しかし、ここでトラブル発生。いつのまにか阪急電線を完全に見失ってしまいました。掟にしたがって自力で線路沿いに戻ろうかとも思いましたが、終電に間に合わず途中でリタイアになってしまってはもっと後悔するだろうと思い、文明の利器google mapを取り出しました。見ていたら、これは迷ってもしょうがないと思いました。私は阪急電線の左側から少し離れたところを歩いていたのですが、途中で線路が右側に90度カーブしており、私からすれば文字通り突然裏切られた形になったのです。いままでは、ある程度緩やかに曲がってくれていたので、追うことができていて、油断していました。そしてmapを見る限りでは、これ以降は線路に沿って歩くことはしばらく不可能そうに見えました。したがって、掟②と③を破り、当分はgoogle mapを使って線路とは関係なく大通りを歩くことにしました。

しばらく大通りを歩いたところで桂駅にたどり着き、阪急線路と感動の再会。しかし、そのまま道沿いにはまだ歩けそうになかったので、一旦踏切を渡って反対側に映り、川を渡ります。

第四ターム:桂→(西大路八条交差点)(約3km)

京都の市街地は、有名な碁盤の目の構図をしているので、非常に歩きやすいです。そのような地形を利用して、最後は地図にあるように一旦直角に曲がって西院駅まで行き、そこから直線で終点河原町駅を目指すことにしました。

気温もさがってきて、昼に流した汗が体を必要以上に冷やし、寒い。足もほとんど気合いで動かしていました。そもそも半分くらい過ぎたところで、「なんでこんなことはじめたんだろう」と思っていましたが、この頃になるともうそんなことを考えることもなく、ひたすら足を動かすのみでした。もうエネルギーが残っていなかったのですが、最後は道がまっすぐだったのが良かったです。桂駅を過ぎた後は、西大路八条という交差点までひたすら直進すればいいことがわかっていたので、ひたすら「西大路八条、西大路八条、西大路八条…」と呪文のように唱えながら足を動かしていました(ひとりでブツブツ言いながら足を引きずって歩いている姿、はたから見たらすごく奇妙だったのではないかと思います笑)。

ひたすらに長い直線でしたが、目印にしていた西大路八条にやっと到着。現時点で20時半ごろ。google mapという御法度を侵してはしまいましたが、まあそのおかげで終電に間に合わなくなることはなくなりました。

第五ターム:(西大路八条交差点)→河原町(約5km)

西大路八条まで歩いたのと同じことをしようと、次の目標地である西院駅まで「西院、西院…」と唱えながら歩いてみました。しかし、4文字ではリズムがわるかったのか、あまり力が出ません。別に歩こうと思えばなにも唱えずとも歩けたとは思うのですが、どうせならと思って、「22時までに河原町駅に間に合えば、希望する大学院に行ける」という暗示をかけ、志望校の名前をひたすら唱えながら、河原町駅まで歩くことにしました。「オスロ大学、オスロ大学、オスロ大学…」と。西大路八条を出たが20時半ごろ。西院に到着したらあと3駅であること、普段の感覚で20~30分で1駅歩けること、を考えて、22時と設定しました。そして、道はもう直線だったので、mapで所有時間を確認することもせず、また河原町につくまでは時間を確認することもせず、目標との距離があとどれくらいあるのかわからないけどひたすら頑張る、ということをやってみました。

まずはひたすら西大路八条から西院に向かって北西に直進、意外と長い。あれが西院か、あれが西院か、というのを何回か繰り返したのち、西院駅到着。右折して、河原町を目指す。あとは直進。

大宮駅。今何時かな?足が痛いのかどうかもよくわからなくなって来て、とりあえず直進。

烏丸駅。駅が大きくてなかなか通過できない。今何時かな?もうちょっとペースを上げたほうがいいだろうか?とは言ってももう普通の人のスピードで歩く力が残っていなかったので(弱過ぎ)、自分ができるだけ早くのスピードで足を引きづりました。

終点河原町駅到着。21:43。なんというか、感動というか、もう歩かなくていいんだ、という気持ちでいっぱいでした(笑)。そのまま快速急行に乗って帰阪。

帰宅まで

電車に乗った途端にめちゃめちゃ気分が悪くなって、席でずっと呻いていました(周辺の方に申しわけありませんでした)。たぶん最後の方アドレナリンがガンガン出ていて、電車に乗った途端に一気に切れたんだと思います。脱水症状っぽい感じになっていたのですが、ペットボトルのキャップを開けるのもしんどかったので、そのまま眠って時を過ごしました。

電車から降りたのですが、私の家は駅から20分くらい歩いたところにあります。いつもはなんとも思わない道ですが、完全に気の抜けたあとはかつてないほどしんどい道となりました。

帰宅してすぐに就寝。

まとめ

フルマラソンに毛が生えた程度の距離、しかも徒歩、だったのに上記のような半ば極限状態まで一定しまったことから、いかに普段の自分が運動不足かがわかりました(笑)。

ネット環境から離れて、景色を楽しみながらのんびり歩いてみよう」という当初の目的は全く達成できませんでした(笑)。一方で、久しぶりに自分の肉体や精神の限界に挑戦することができ、はからずもとても良い体験になりました。発見したことを箇条書きにしてみると、

・運動不足の場合、フルマラソンの距離は徒歩でもしんどい。

・住宅しかないことがほとんどで、線路沿いに歩いてもあんまり景色は楽しめない。

・しんどいときは何か暗示をかけながら頑張ると楽しい。

くらいですね。

また次もやりたいか、と言われるとすぐに頷けはしませんが、気が向いたらまた1年後くらいに別の路線で挑戦しているかもしれません。

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