性暴力を知らない男性がフラワーデモに参加して(9月)

こんにちは!

「凡さんす」(@academicocktail)です。

ジェンダー問題や哲学について日々勉強、発信しています。

9月11日、京都で行われたフラワーデモに参加してきましたので、レポートを書きたいと思います。

3分ほどで読み終わる記事ですので、どうかお付き合いください。

「フラワーデモ」の概要

フラワーデモとは?

フラワーデモとは、性暴力に対する抗議の声を上げるためのデモであり、2019年4月1以降毎月11日に行われています。

初回は東京で開催され、徐々に広がって、9月11日には全国17ヶ所(札幌・弘前・仙台・高崎・東京・津田沼・名古屋・岐阜・静岡・長野・京都・松山・福岡・佐賀・熊本・鹿児島・那覇)で行われました(大阪・三宮・明石・盛岡では悪天候のため中止)。

今後も毎月11日に行われる予定です。気になる方は公式Twitter(@_flowerdemo)からチェックしてみてください!

デモの様子

デモの流れとしては、基本的には、主催関係者の方々が用意なさったスピーチを読み上げた後、参加者が挙手して飛び入りでスピーチをするという流れで進みます。

スピーチの時間は無制限で、自身が受けた様々な被害の事実や、性差別に関わる様々な社会問題についてそれぞれが考えていることを思う存分喋ります。

被害の体験を話すことは多大な精神的苦痛を伴うため(私は未経験のためわかりませんが)、話しながら号泣してしまう方も少なくありません。

参加者は、生花や造花、あるいは花柄のTシャツなど花をモチーフとしたアイテムを持参していくことになっています。

今回私が参加したのは京都で、阪急烏丸駅近くの公園で行われました。

雨天のため少人数になるかと予想されましたが、ざっと見て50人ほどの人数が集まっていました。

印象に残ったポイント

参加者の方々の話を聞きつつ、今回のデモで印象に残ったポイントを簡単に書き記しておきたいと思います。

※今回のデモのはじめに、「スピーチの詳細な中身はネットで発信しないように」と注意があったので、抽象的な話にとどめています。

被害の状況を理路整然と話すことの困難さ

性暴力を受けた時に、警察や専門機関に相談することになりますが、このとき被害状況を理路整然と話すことの難しさについて語られていました。

被害について語ろうとしても、パニックのために記憶も曖昧で、時系列もぐちゃぐちゃになってしまうとのことです。

そのため、告発が理路整然としていないからといって適当にあしらったり、完璧に論理的な説明を求めるのは、それだけで二次加害(セカンドレイプ)たりうるといえます。

セカンドレイプを受けると、開示して相談することがだんだん難しくなる

性暴力被害について相談すると、相手から「お前も悪い」「脇が甘かった」などとセカンドレイプを受けることが非常に多いと言われています。

このように、勇気を出して被害状況を打ち明けた相手から二次加害を受ける経験が重なると、被害について語ることが徐々に難しくなっていき、誰にも言えずに精神的ダメージを自分一人で蓄積するようになっていく、ということが語られていました。

服装は関係ない

性暴力について少し勉強すれば出てくる有名な話ではありますが、やはり性暴力を受けるにあたって被害者の服装は関係ないということも当事者の口から聞きました。

参加者の中には複数回性暴力を受けた経験のある方もいらっしゃいましたが、着ていた服に関わらず被害を受けるときは受けたそうです。

ですので、性暴力予防の文脈で「露出の小さい服を着ましょう」などと注意喚起するのは、的外れだと言えるでしょう。

加害-被害関係の多様性

今回のデモでは、加害-被害関係の多様性についても言及されました。

性暴力といえば、「(シスヘテロ)男性が(シスヘテロ)女性にするもの」というイメージがあり、統計上でいえばそのパターンが多いのも事実です。

ですが、実際には、どのようなジェンダー・セクシュアリティにある方であっても加害者や被害者になることはあります。そのため、定型パターンに当てはまらない被害を軽視してはならない、とのことが語られました。

被害者の感情も個人それぞれ

また、加害-被害の関係性だけでなく、被害者が受ける心的な反応の多様性についても言及されていました。

例えば、よくレイプは「魂の殺人」と表現されることが多いですが、人によっては「私は死んでいないのだから”殺人”という言い方をされたくない」という思いを抱く方もいるそうです。

また、学会などで「露骨な性表現は性暴力の被害者にフラッシュバックを起こすから、表現規制を推し進めるべきだ」のような声もあるが、性暴力被害者であってもポルノを好む人もいるように、その点もあまりひとくくりにされたくない、と語っている方もいらっしゃいました。

これから私がすること

今回のフラワーデモでの経験を踏まえて、今後私がしたいことはとりあえず次の3つ(1回目参加時のレポートと基本的には一緒です)。

1. 予定が合えば今後も参加し、性暴力被害者のお話を聞く

2. 学んだことを周囲に伝える

3. 関心を持ってくれた知人をフラワーデモに連れていく

1. 予定が合えば今後も参加し、性暴力被害者のお話を聞く

今回で私のフラワーデモ参加は2回目です。

1回参加するだけでも非常に勉強になりましたが、2回目はまた1回目とは全然違う角度からのお話も聞けたため、かなり私自身のためになったと感じています。

私は性暴力を受けたことがありません。

男性ですので、統計的に見れば今後も被害を受ける可能性は低いです。

友達に頼んで「性被害者の気持ちを知りたいからちょっとレイプしてよ」なんて言うつもりもありません。

以上のことから、性暴力の被害について一次情報を伝えることはできませんし、今後もできない可能性が高いです。

その代わり(にはなりきれませんが)、サバイバーの方々の声をしっかり聞いて、共感はできなくても、その感情について理解しようとは務めるつもりです。

2.学んだことを周囲に伝える

性暴力やそれに伴う二次加害をなくしていくためには、なるべく多くの人の意識に働きかける必要があります。

ですので、学んだことを私だけにとどめていては意味がなくて、今後の被害を防ぐために有益な情報は積極的にアウトプットする責任があると感じています。

もちろん、プライバシーなどの問題があるので聞いたことをあらいざらい話すわけにはいきませんが、合理的に可能な限りではなるべく発信して、一人でも多くの人が考えるきっかけを作っていくつもりです。

3.関心を持ってくれた知人をフラワーデモに連れていく

上記のように私の方でもアウトプットしていくのですが、やっぱり被害者の生の声を聞く体験には変えられないので、行ける人は1回でもいいのでフラワーデモに行っていただきたいですね。

今回もデモの数日前からTwitterで複数回デモの宣伝をしました。これで1人でもいく人を増やせたのかはわかりませんが、引き続きこのようなアクションはとっていきます。

幸い、私のTwitterのフォロワーさんにはアンチフェミニストの方もある程度いらっしゃいますので、私の発信を見て少しでも「1回行ってみたほうがいいかも」と感じた方は、ぜひ空いてる月の11日、最寄りのフラワーデモに行ってみてほしいなと思います。

非サバイバーがフラワーデモに参加するにあたって:口を閉じて話を聞こう

最後に、非サバイバー(性暴力の被害を受けたことがない人)として、フラワーデモについて思うことを言いたいと思います。

端的に言って、非サバイバーはフラワーデモにおいて口を出すべきではないというのが私の意見です。

前述の通りフラワーデモでは参加者による飛び込みでスピーチがあり、誰でも喋ることができるのですが、おそらく私がマイクを握ることは今後もないと思います。

被害者の気持ちを聞くこと、口を閉じて教えてもらうことが大事だと思うからです。

性被害の訴えが出たときに最も大事なのは、被害者の感情で間違いありません。

Twitter上のフェミニストの方々の声は常に「お気持ち」として揶揄されますが、そのお気持ちが何よりも大事なんですよね。

もちろん、実際に制度や規範の修正を議論する際には、被害者の感情が過度に重視されるべきではなく、理性的な対話が行われるべきでしょう。

ですが、少なくともフラワーデモの場は、最大限に被害者の感情が尊重されるべき場です。

そこに我々の意見は全く必要ないのです。

被害を受けた方々に対し、「あなたが尊重される安全な場所がある」というメッセージを感じてもらうことを最優先事項にしましょう。

まとめ

今回は、性暴力を許さない声を上げるための集会「フラワーデモ」のレポートを書きました!

今後も毎月11日に各地で行われるはずですので、「性暴力について学んでみたい」という方はぜひ足を運んでみてください!

スケジュールはフラワーデモの公式Twitterアカウントで告知されます。

少しでも興味を持った方はフォローしてみてくださいm(_ _)m → @_flowerdemo


最後までお読みいただきありがとうございました!記事の更新等はTwitterでお知らせしていますので、この記事が「役に立った」「面白かった」と思う方は、フォローお願いします!→ @academicocktail


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