性暴力を知らない男性がフラワーデモに参加して

こんにちは!

「凡さんす」(@academicocktail)です。

7月11日、大阪で行われたフラワーデモに参加してきましたので、レポートを書きたいと思います。

3分ほどで読み終わる記事ですので、どうかお付き合いください。

「フラワーデモ」の概要

フラワーデモとは?

フラワーデモとは、性暴力を許さない声を上げるためのデモであり、2019年4月1以降毎月11日に行われています。

初回は東京で開催され、徐々に広がって、7月11日には全国10ヶ所(東京・名古屋・大阪・札幌・仙台・静岡・岐阜・大阪・神戸・福岡・鹿児島)で行われました。

おそらく今後も毎月11日に行われると思います。気になる方は公式Twitter(@_flowerdemo)からスケジュールをチェックしてみてください!

デモの様子

デモの流れとしては、基本的には、主催関係者の方々が用意なさったスピーチを読み上げた後、参加者が挙手して飛び入りでスピーチをすると言う流れで進みます。

スピーチの時間は無制限で、自身が受けた様々な被害の事実や、性差別に関わる様々な社会問題についてそれぞれが考えていることを思う存分喋ります。

被害の体験を話すことは多大な精神的苦痛を伴うため(私は未経験のためわかりませんが)、話しながら号泣してしまう方も少なくありません。

参加者は、生花や造花、あるいは花柄のTシャツなど花をモチーフとしたアイテムを持参していくことになっています。

花柄アイテムを持ってなかったので、家に帰ってからも使えるように花柄のタオルを買って持参しました(笑)

今回私が参加したのは大阪です。

なにわ橋駅出口の中央公会堂で行われました。

参加人数はざっと見て60人ほど。大多数は女性で、男性は10名弱くらいだったと思います。

印象に残ったスピーチ:「被害」の話をしてるのに…

主催メンバーの人々からはじめて、参加者の方々が次々とスピーチをはじめました。

その中でも印象に残ったスピーチを2つ載せておきます。

なるべく多くの人、とくに性暴力のことをいままで考えたことがなかった方々に読んでいただきければ嬉しいです。

はじめに申し上げておきますが、以下の文章では、当事者の方々の肉声が伝えたニュアンスの1割もお伝えできていません。

それでも、better than nothing だと思いますので、ぜひ読んで頂ければと思います。

1. 元セックスワーカーの方

まずは、風俗で勤務されていたことがあるという方のお話です。

彼女はまず、風俗嬢という仕事自体は、世間のイメージに反して(?)そこまで悪いものではないとおっしゃいました。

一般的に、貧困に陥った女性が止むを得ず従事する職業という印象がセックスワークにはありますが、その方はいくつか選べた選択肢の中からその仕事を選んだとのことです。

過酷なイメージもあるセックスワークですが、実は自分で「これはできる」「あれは嫌だ」などのルールを儲けることができるので、本来はそこまで理不尽な仕事ではないと。

問題は、そのルールを守らない客が少なくないことでした。

密室の中2人きりでは、必ずしもあらかじめ伝えていた契約に従ってもらえるわけでもなく、無理やり挿入されたり、暴力を受けることもザラだったと言います。

何度も生命や尊厳の危険に遭った彼女ですが、それよりももっとずっと辛かったのは被害にあった後に周囲の方々から向けられたセカンドレイプの方だったそうです。

被害を訴えるために警察に出向いても、

「どうしてこんな仕事してるの?」

怪我をして病院に行っても、

「早く別の仕事についたほうがいいよ」

誰に訴えても、自分がいま話している「被害」のことは二の次にされて「仕事」の話ばかりされる。

良かれと思って発せられた周囲の言葉によって、どんどん身も心もズタボロになっていったと彼女は言いました。

2. 学会でのセクハラに苦しんだ大学院生(?)の方

もう一人、印象に残ったスピーチを紹介します。

身分は明かしていませんでしたが、容姿とスピーチ内容からおそらく20代の大学院生の方だと思われました。

彼女がまず語り始めたのは、SNS上で受けていたセクハラ被害のことでした。

Twitter上でつながった1人の男性から、頻繁にリプライやDMでオフパコに誘われ、適当にあしらったり無視したりする日々がしばらく続いたと言います。

そのときは、「どうせ住んでるところも違うし」とのことで、そこまで深刻なこととは考えていなかったそうです。

しかしある日、「しょせん直接的被害にはつながらない嫌がらせ」とは言っていられない事態が起こりました。

研究のために参加した学会の合宿にて、その彼と対面してしまったのです。

1日目の夜からその彼にずっと付きまとわれてました。

「夜中にカラオケ行こうよ」
「あっちでおしゃべりしようよ」

執拗に密室に連れて行こうとする彼。

必死に振り切って、なんとか身体的な被害は防ぐことができたものの、合宿はまだ数日も続くのに、その男への警戒心からずっとイベントに集中できなかったと言います。

合宿での辛かった経験をひとしきり語ったのち、彼女はこのように聴衆に訴えました。

※原文ママではありません。

女性がアカデミアに進出しようとしても、セクハラという無駄なことで足を引っ張られます。男女平等はまだまだ進んでいないし、それを指摘すれば「男性差別主義者だ」としてバッシングを受けます。

……こんな言い方をするかは迷ったんですけど、正直、性被害にあった女性は男性に配慮なんかせずにどんどん主張していいと思います。

あと、現状では女性から声をあげても聞き入れてもらえないので、男性の方からも問題意識を持って主張してもらいたいです。

「いつまでたっても前に進まない。疲れた」という感じの表情で、彼女はスピーチを終えました。

これから私がすること:インプットとアウトプット

今回のフラワーデモでの経験を踏まえて、今後私がしたいことはとりあえず次の3つ。

1. 予定が合えば今後も参加し、性暴力被害者のお話を聞く。

2. 学んだことを周囲に伝える。

3. 関心を持ってくれた知人をフラワーデモに連れていく。

インプットとアウトプットですね。単純。

私は性暴力を受けたことがありません。

男性ですので、統計的に見れば今後も被害を受ける可能性は低いです。

友達に頼んで「性被害者の気持ちを知りたいからちょっとレイプしてよ」なんて言うつもりもありません。

以上のことから、性暴力の被害について一次情報を伝えることはできませんし、今後もできない可能性が高いです。

その代わり(にはなりきれませんが)、サバイバーの方々の声をしっかり聞いて、拡散するべき情報を拡散してくこことに力を入れていきたいと思います。

非サバイバーがフラワーデモに参加するにあたって:口を閉じて話を聞こう

最後に、非サバイバー(性暴力の被害を受けたことがない人)として、フラワーデモについて思うことを言いたいと思います。

端的に言って、非サバイバーはフラワーデモにおいて口を出すべきではないというのが私の意見です。

前述の通りフラワーデモでは参加者による飛び込みでスピーチがあり、誰でも喋ることができるのですが、おそらく私がマイクを握ることは今後もないと思います。

被害者の気持ちを聞くこと、口を閉じて教えてもらうことが大事だと思うからです。

性被害の訴えが出たときに最も大事なのは、被害者の感情で間違いありません。

Twitter上のフェミニストの方々の声は常に「お気持ち」として揶揄されますが、そのお気持ちが何よりも大事なんですよね。

もちろん、実際に制度や規範の修正を議論する際には、被害者の感情が過度に重視されるべきではなく、理性的な対話が行われるべきでしょう。

ですが、少なくともフラワーデモの場は、最大限に被害者の感情が尊重されるべき場です。

そこに我々の意見は全く必要ないのです。

被害を受けた方々に対し、「あなたが尊重される安全な場所がある」というメッセージを感じてもらうことを最優先事項にしましょう。

まとめ

今回は、性暴力を許さない声を上げるための集会「フラワーデモ」のレポートを書きました!

今後も毎月11日に各地で行われるはずですので、「性暴力について学んでみたい」という方はぜひ足を運んでみてください!

スケジュールはフラワーデモの公式Twitterアカウントで告知されます。

少しでも興味を持った方はフォローしてみてくださいm(_ _)m → @_flowerdemo


最後までお読みいただきありがとうございました!記事の更新等はTwitterでお知らせしていますので、この記事が「役に立った」「面白かった」と思う方は、フォローお願いします!→ @academicocktail


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