初心者にオススメの哲学書:はじめての人が読むべき1冊は?

今まで当ブログでは様々な西洋哲学の本を紹介してきましたが、これによって「自分で哲学の本を読んでみたい!」と考えはじめた方もいるのではないでしょうか?( ̄▽ ̄)

本日は、「哲学に興味を持ち始めたけれども何から読んでいいかわからない」という方向けに、オススメの1冊を紹介したいと思います!


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入門にうってつけ:『方法序説』

初めて自分で読む哲学書として私がオススメするのは、大陸合理論の急先鋒ルネ・デカルトの『方法序説』(仏:Discours de la méthode)です!

『方法序説』は、デカルトの初期の作品であり、また代表作の1つです。その名が表す通り、「真理を探究するための方法」を、一般大衆にもわかるように記したものになります。

同書の一部については、すでに下の過去記事で触れていますが、本記事では、なぜこれが入門に適しているのか?という視点から紹介してみたいと思います。

はじめての1冊に『方法序説』がオススメなわけ

最初に手に取る哲学書として『方法序説』がオススメである理由は、次の3つです。

<『方法序説』が入門にオススメな理由>

1. そもそもターゲットが一般大衆

2. 短い

3. 哲学史上、とてもとても重要

一つずつ詳しく解説していきます〜

1. そもそもターゲットが一般大衆

哲学に限らず、一般に学術文献は専門家を想定読者として書かれるものです。したがって、その分野に詳しくない人が読むと、次々使用される専門用語の大群にやられて挫折してしまうことが少なくありません。

この点、『方法序説』は、そもそも読者として専門家(学者)のみでなく一般市民も想定して書かれているのが大きな特徴です。それを象徴する事実として、同書がフランス語で書かれていることが挙げられます。

デカルトが生きたこの時代、基本的に学術文献はラテン語で書かれていました。そして、ラテン語は日常会話で使われる言葉ではなく、学校で勉強した人しか使えない言語だったため、つまりある程度の水準の教育を受けた人しか哲学を学ぶことはできませんでした。

こうした状況にあって、デカルトは、庶民の言葉であるフランス語で『方法序説』を記すことにより、当時満足な教育を受けることのできなかった層(女性など)に対しても真理探究の道筋を示すことを目指したのです。

そのように一般大衆を想定読者をターゲットに含んだ同書は、非常にわかりやすい文体で書かれています。実は、私がまだ全く哲学の知識がない時、はじめて手に取った哲学書がこの『方法序説』なのですが、そこまでストレスなく読み進めることができました。

2. 短い

カロリーメイトおよび『社会契約論』と比較した『方法序説』(写真:管理人撮影)

日本語版本文は103ページ。写真の通りの薄さです。全て理解できるかはさておき、そこまで時間をかけずに一読することができます。

3. 哲学史上、とてもとても重要

例えば、日本史を学ぶ時、いくつか節目となるイベントがありますよね?

仏教武家支配を確立させた鎌倉幕府の成立、天皇中心の統治に回帰した明治維新、国民主権が明言された日本国憲法の制定などなど……。一つの時代の終焉と幕開けを意味するような大きなイベントがいくつかありました。

それと似たような意味で、『方法序説』の第三章で展開されるデカルトの「我思う、故に我あり」は、西洋思想史における節目の1つになります。

それまでのキリスト教的な哲学から、「人間の頭(理性)で論理的に考える」ことで学問を進めていこうとするきっかけを作ったのがデカルトです。

思想的立場を近しくするスピノザやライプニッツなどの大陸合理論者はもちろん、実質的に彼以降の全ての哲学者がデカルトの影響を何かしらの形で受けています。したがって、他の人の思想を学ぶ上でも、デカルトは避けて通れない道なのです。

おわりに

「もっともわかりやすく、もっとも重要な哲学書」–それが『方法序説』だと言ってもいいかもしれません。哲学を本格的に学ぶつもりがなくとも、近代の学問の出発点となった「我思う、故に我あり」の意味が自分の言葉で説明できるようになるだけで、有意義な学びになることは間違いないでしょう。

下にamazonのリンクを貼っておきますので、よかったら手に取ってみてください!!


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